旅日記2

anotherwork2008-08-08

函館駅前より6系統のバスを乗り、湯の浜で降りる。天気がよかったせいか海岸では海水浴を楽しむ人で賑わっていた。そのまま海岸をまっすぐ歩き、根崎公園から湯の川へ。。前回来たときの大がかりな道路工事はすでに終了しており、すっかり様変わりした光景に愕然とする。その後、再び根崎を目指し、湯の川小学校へ。グランドにはめずらしく野球少年たちが練習にはげんでいた。
 根崎を目的はただ一つ。海岸で働く猟師たちとその生活の場である風景を収めるためだ。前回の撮影時では時間も余裕もなく撮ることはできなかったが、今回はぜひ撮りたいと以前から思っていた。決して有名な場所ではないが、ここは自分が幼い頃から慣れ親しんでいた海があり、同級生たちの家もある。その点で思い入れの強い場所なのである。
海岸沿いを歩くと、猟師たちの家が続く。敷地には一面に干された海草がほされ、大きな浮きがいくつも連なるようにして置かれていた。かなり奥まで歩くと、海沿いで漁師たちが干していた海草を運んでいた。彼らは家族なのであろうか。五,六人で手分けして海草を運んでいた。ちょうど日が暮れだしていたが、それでもかまわずシャッターを数枚切った。彼らの背後には果てしのない海が広がり、そしてその後ろには函館山がぼんやりと見えていた。