旅の必要機材について

今回の旅を通して自分に必要な機材はよくわかったような気がする。

カメラはいつも使い慣れているものが一台。自分の体の一部になっているものでなければならない。そして、それはぶつかったり、激しい風雨にさらされてもびくともしないような頑丈なものがいい。その点で、できればフルメカニカルシャッターを備えているものがいいだろう。理想としては、やはりニコンのFM2やF2だろうか。今回は電子式シャッターを搭載しているFE2で困ることはなかったので、このままFE2を使い続けてみるのもいいかもしれない。予想以上に強固で、電池が長持ちし、故障が少ないカメラだった。

レンズは広角28ミリ、標準50ミリ、望遠100ミリがのぞましい。今回の旅では広角28ミリを多用し、ときどき20ミリを利用したが、やはり標準50ミリを持っていっくべきだった。Ais50ミリはf値が1.4と明るく、夜間での撮影でも多用できただろう。ふだんあまり使うことがなかったので、持っていくのをやめたのだが、大きな失敗であった。50ミリは、人間の視野にもっとも近いと言われており、ねらったものを的的確に写し込むにはもっとも理想的な画角だ。ふだんから練習し自分のものにしていれば、もっといろいろなものをきちんと写せただろう。悔やまれる選択だった。