モバイル環境

ウィルコムの携帯PHS「W-ZERO3」を使っていると、今までもろくに返信しなかったメールをきちんと返すようになった。考えてみれば、一日の内に、隙間時間はけっこうあり、その間でメールはもちろん、短い文章なら十分に書けるものだ。今まであまり短い文を書いたりしなかったのは、単に自分にモバイル機器がなかったせいではないかと本気で疑いたくなる。

さて、そんな疑念を抱いた頃、秋葉原ソフマップで「シグマリオン2」が特売されているのを見つけた。知らない人のために一応説明しておくが、シグマリオン2はもうかなり古いハンドヘルドPCである。よっぽどのマニアにしか使われなくなったそのマシンを使う気になったのは、それがまず小型で500gほどであり、テキストを十分に打てる小型のフルサイズキーボードと画面が搭載されているからだ。「W-ZERO3」では、メールを打つには十分だが、それ以上の長さのある文を書くには、画面とキーボードが小さすぎるのである。

実際に使ってみると、「シグマリオン2」は、非常に快適である。電源を押すとすぐに起動するし、突然電源をオフにしてもデータが失われることはない。自分のように、文章を主に使おうとしている人にとっては非常に最適なマシンといえる。
いったいどうして今まで使わなかったのか不思議なほどだ。

そんなわけで、この原稿はシグマリオン2で書いている。そして、コンパクトフラッシュ・SDカードアダプターを使い、「W-ZERO3」にデータを転送し、メール経由でデータをアップロードする予定だ。

それにしても、家以外の場所で原稿を書くというのは非常に気持ちがいい。家に帰らないで、このまま原稿を書きつづけたいぐらいだ。